私はかつての地縛霊
2023.5.28
RIHO SAYASHI BIRTHDAY Fan Meeting
-PLAY GROUND!- Vol.2
に参加してきました。
こういうのはですね、まずは結論から話すのがいいと聞いたので結論から申します
私、生きてて良かった!!
ってことです。生きてて良かった。
2019のひなフェスでも生きててよかったって思ったし、2022年のバーイベでも生きてて良かったって思ったし、今年も無事生きてて良かったと思えたわけですよ。
私の推しはいつだって私に「生きててよかった」を吹き込んでくれます。
やっぱりあなたがくださる元気
やっぱり誰もが求める元気
地球に流れる素敵な空気
ぐっすり眠れる平和が好き
とりあえずみんなで元気+を聴こう。いやこれ本当に凄いんだから。歌詞を見ながらまずは音読してみよう。
蛇足ですけども、
現場に着く前に、オタクは干からび寸前でした。
なぜなら
新宿で飯を食って酒を飲み、外でソフトクリームを買って食べてる友人を眺めながら下らない話をしていたら
すっかり昼公演の時間ギリギリになってしまい、
都営大江戸線の六本木駅で抱きしめてというよりとりあえずお尻を押して現場まで連れてってくれと懇願しながら齢三十を超えた引きこもりの鈍った身体にムチを打ち、息も絶え絶え地の底のような都営大江戸線の六本木駅から地上へと這い上がって行ったからです。
どんなに急いでても写真は撮ろう!!!記念記念!!!なんか酸欠の私が反映されているかのような霞み具合!!!そりゃ視界も霞むよ!!!!
着席したのは開演2分前。
席は2階席だけど、会場が小さめなのもあってとても見やすかったです。
まずは、MCでか美ちゃん登場から、鞘師コールでまさかの客席にいた鞘師が立ち上がって壇上へ。
オタクを熟知している私の推しは
「私のファンの皆さんは、ライブの声出し、どうしていいか分からないと思うんですよね、だから徐々に声を出してもらえればー(要約)」
早速分かってらっしゃる…ありがてぇ…
トークコーナーでは、鞘師里保さん主演のめんつゆひとり飯の撮影秘話や、実際にしらすどんを作ったり
質問コーナーでは、小さいお子さんの質問で会場がみんな祖父母参観みたいな目をして見守ったり
その後借り者レース?とかお楽しみ抽選会などなど
ライブ中心かと思いきや、昨年同様に正に盛りだくさん会。
企画のひとつひとつに、どうしたらファンの人が喜んでくれるかな?っていう鞘師の拘りや、優しさを感じていました。ちゃんと、伝わってますよ、ファンには。優しいなぁ。そしてやっぱりちょっと不器用なところがまた愛しい。
コーナーが一通り終わった後にライブコーナーが始まります。
DJ BUDDHOUSEさんのMIXからスタートなのが、まっっっっじで最高でした。
今までのEPのメドレーで、曲が進む毎に会場全体の熱感も、サイリウムを持つ腕も、徐々に上がっていくのが伝わってきて、もう待ちきれない!!って持っていくのが本当に良かったぁ!!そしていよいよ鞘師の登場です。
・WE THE ONES
からのスタートで、一斉に全員が立ち上がり、思い思いにリズムに乗っているのが、あぁライブだァあとワクワク。
ていうか鞘師さんお会いする度に歌の音圧が凄い。ピッチの合わせ方も凄い。喉の力も抜けてどんどん開放的になってないですか?
私が聴きたかったの、それそれそれーぃ!!!ってなるし声出るとこだった。危ない。
サビ前の「DOOM DOOMPA! DOOM DOOMPA!」のところをコールさせてたんだけど、やっと聞けたオタクのコールに、すっっごい嬉しそうに目を細めてにっこり笑って一回転した鞘師のあの笑顔とはしゃいだ背中、私、一生忘れないと思う。絵心があるなら描いておきたい位。その後もコールをする度に嬉しそうだった。今思い出しても泣きそう。
鞘師の「嬉しい」の一部になれて嬉しいなぁ。
いや娘。曲来ると思ったよ!?そんなんぶち上がるに決まってるじゃん!?しかも繋ぎのMIXが良すぎるってぇえええ
会場からも大きなどよめきと共に一気にコールが出始める。オタク今まで隠れてたんかって位の勢いでコールが大きくなる。
私もテンションぶち上がって体が勝手に小さく振りコピするんだけど、途中まで
ワクテカ take a chanceだと思い込んでた
あそこら辺の曲混ざるの何なんだろうね?
シルバーの腕時計
オタクをまた都営大江戸線の六本木駅の地の底に突き落ちました。オタクはいつでも勝手。
いやこの曲に関しては最高とかそういうもので形容できるものでは無いのだけれど、
あのチビ師の恋愛とかまだよく分からない幼さを帯びた声からもう幾年…あの時のアンバランスさも最高だったのだけど、
大人になったシルバーの時計は、本当に色んな場面が目に浮かぶようで。いやこんなに人って才能を広げ続けることってできるんだなぁ。哀愁とか色気とか、なんすか最後の吐息!!!!
遂にこの曲を聴く時が来てしまった、と私は死を覚悟するのと同じような気持ちになったし、
「まじかぁ…」と思わず声に出して目を押えてしまった。後ろの人も「わぁ…」って言ってた。この曲は、卒業を決めた鞘師の当時の葛藤や、苦しみや全てを包み込んだような、うーん、本当に言葉に出来ないな…
とりあえず、オタクにとっては触れてはいけない箱に詰まった曲のよう。痛くて、苦しくて、どうしようもできなかったことを悔いるような。
それは多分、鞘師にとっても同じような気がした。今日聞いて思った。私はね。
これをセトリに入れるって、凄い不安だったろうし、決意のいることだったのではとも思う。
娘。時代の経験を決して悔いていないことも、留学を経て新たな自分が始まることへの意欲も、新たな自分を見せる為に過去の自分のイメージをいい意味で引きずりたくない気持ちも今まで垣間見えてて。
その上で、この曲を歌うことは、今まで頑なに閉じていたその箱をそっと開けるってことなんじゃないかなと。遂にその時が来たのかぁ、と。そして、その箱はきっと鞘師にしか開けられないし、あなたに開けてほしいから、ずっと待ってたよ。いや何言ってるのかさっぱり分からないでしょうけど!!
間奏のコンテンポラリーダンス、当時はもう我武者羅に駆け抜けた日々を描いた表現に見えて、ともすれば近付いた人を傷つけてしまうほどの勢いと強さがあった。
けど今日は違った。
儚くて、柔らかくて、凄くしなやかだった。こんなに美しく昇華するのかと。8年の歳月ってこんなにも人を美しく、強かにしていくものなのね。その日々を目の当たりにしたことで目の前がどんどん滲んでいくんだけど、そんな暇はないから目に焼き付けたい一心で踏ん張った。
いや半分だめだったけど。
歌っている時に、鞘師がなんで泣いて歌えなくなってしまったのか、涙の真意は片隅のオタクには分かるわけはないし見せるわけもないんだけど、
でも、きっと、なんか同じような気持ちなのかな、って。何となく思いたい。思いたいだけ!!!烏滸がましいけども!!
どんな気持ちかは、やっぱり言い表せないんだけどね。
ヒリヒリしたのは消えないんだけど、でも、
歌ってくれて、ありがとうって、そう思いました。
曲がここで終わり、「皆さん楽しめましたかー!」って言われた時は
「この雰囲気で!?!?」って突っ込みそうになったのは内緒なんだけど、
「数ある曲の中から、今日歌えて良かった」
「歌うことが出来て良かった」
って何度も鞘師が言ってくれて、あぁ、そうか、今日選んだ曲を歌うのを見せたいなって、思ってくれたんだ、なんて優しいのだろうこの人は。やっぱり最高の推しだ、一生応援させてください、という気持ちになりました。
声も、ダンスも見る度に目に見えて進化を遂げているんだもん。目が離せないよ。
どこまでも真摯に色んなことに向き合って、表現を続けていく彼女が、どんな風になっていくのか、私はとっても楽しみです。
気持ちが昂りすぎて変な解釈も入ってるかもしれないですけど、私の備忘録でした。